Asahi Pexrax SP

Asahi Pextax Super-Takumar 50mm F1.4 分解清掃(1)

Asahi Pexrax SP

何ヵ月前のことか忘れましたが、単刀直入言うとAsahi Pextax SPを譲り受けました。しかもレンズ付き。

ちょうど、フイルムカメラに興味がわいて、中古購入を迷っていたのでいいタイミング

すこしばかり、カメラとレンズを紹介します。

Asahi Pextax SP

Asahi Pextax SPは1964年に旭光学(現:リコーイメージング)発売され、TLL測光をいち早く採用したカメラなんです。今では当たり前で気にしていないと思いますが、TLL測光とはThrough the Lensの略で、文字通りレンズを通して光を測定することです。

露出計露出計(Wikipedia)

通常、カメラは被写体の明るさによって、ISO感度(センサーの光検知度)、絞り(レンズに取り付けられたカーテンのようなもの)を調整しないといけません。怠ると写真が白くなったり、真っ黒になっちゃいます。そんなわけで、明るさを知ることは重要です。その明るさを知るための計測器が、レンズを通った光を測る仕組みをTLL測光といいます。TLL測光が出る前のカメラは、計測器が内蔵されていないことがあり、写真のようなものを別で持ち合わせている必要がありました。

Super-takumar 50mm F1.4

50mmの一般的レンズ。F値は1.4で、シャッター速度が稼げます。フィルムカメラは、フィルムを交換しない限りISO感度は固定になるので、重宝したと思います。

実は、前玉レンズは禁止された物質を使った薄膜加工がされています。その物質は酸化トリチウムという放射性物質で高い屈折率を有しているらしいです。記憶が正しければ、トリチウムは重水素だったような。酸化トリチウム加工されたレンズは経年劣化で見た目が黄ばんできます。もらったレンズも黄色になっていました。アトムレンズの証拠ですね。

状態

大きな傷はありませんでした。

Asahi Pexrax SP
front
back
Asahi Pentax SP appearance
top

本体

古いカメラにありがちなカビやシャッター鳴き、電池の液漏れはありませんでした。

ただ、モルトの経年劣化のせいで、ファインダーやらそこらに黒いゴミがたくさんありました。モルトは黒いスポンジのようなもので、フイルム室に光が入らないようにしてるものです。さわるとポロポロと…。試し撮りをしてみて、光が入ってしまってたら取り換えですね。

ファインダー inked
ファインダーの中
丸を付けたものがゴミです。

レンズ

レンズは黄ばみが出ているのは仕方ないですね。レンズ内はカビはないのですが、ゴミがかなり多くて撮影に支障が出そうです。

lens inside
レンズの内部
多くのゴミが見えます。

…。

全然、掃除してないですね!笑

次回は掃除します。

次回:Asahi Pextax Super-Takumar 50mm F1.4 分解清掃(2)(未公開)